桜ちる


櫻子には祖母の財産があった。
嫁の櫻子の母を気に入らなかった為に
父には財産が行かなかった。
祖父が亡くなったときに充分してもらっただろうと言うのが、
祖母の言い分であった。

反りの合わない嫁と姑であった。
表立っては母も良い妻と母をしていたが

祖母を騙すことは出来なかった。
櫻子の傷ついた心を見通すように
折に触れて、櫻子を呼び出し力ずけた。