次の日は朝食後、暗峠に向かった。 近鉄一分駅に降り、 西に生駒山を仰ぎ五百メートルばかり登ると、 奈良の都の玄関口への近道と言われた、風情のある石畳の道が残っていた。 昌子と櫻子の死に場所に花束を供えた。 麻奈は、 櫻子にこれからの相沢を私が世話をさせてもらいますと手を合わせた。 相沢は麻奈と結婚すると伝えた。