桜ちる


「元気そうですね」

麻奈はかなり他人行儀に挨拶して可笑しかった。
付き添いに来ていた時に、
始めた事を終わらせに来たことに気がついているのだろうか。

「忙しいだろうな。少し痩せたな」

麻奈はいつもの勝気な感じが影を潜めていた。
余り暇がなくって案内するほど、鎌倉を知らないと言った。

それでも歩調はしっかり相沢に合わせていた。