桜ちる


相沢が元気である事を麻奈の手を取り、自分の体に導いた。

「自分が望んだんだよ」
「貴方は病人よ。黙って大人しくしていなければ」

麻奈は恥らって相沢の顔を見ていられずに、
頭を抱き寄せ顔を隠した。

「ふん、偉い検事の言うことを聞け」
「そうね。捜査だって検事決定に従うわ」
 声が小さくなり余り効果がない。
「警官より検事が偉いのか」
「そんなこと言ってないわ」

麻奈を怒らせようとしているのは解っていたが言い返した。

「だから女の検事は嫌なんだよ」
「それって女性差別よ。そのくせ花岡検事をもて遊んだでしょう。
 それから林も」

相沢と噂になった女性たちに嫉妬していた。