それからの一週間は、 仕事が終わると、新横浜駅から新幹線で病院に通った。 夜中に何度も櫻子と呟く相沢が愛しかった。 二週目には目を覚ましたが、石井のことが判らなかったようだ。 「嫌だ、石井よ。石井麻奈よ」 相沢が麻奈の手を引き寄せて良く顔を見せてと言った。 冗談だと思ったが、急に怖くなった。 このまま記憶が戻らなかったら、 櫻子だと偽ってみたいと思ったが、半日で回復した。