桜ちる


麻奈は何か胸騒ぎがしてホームから引き返してきた。

改札口を出たところの横断歩道で人だかりがしていた。
人を掻き分けて前に出ると相沢が倒れていた。
眩暈がしそうであった。
転びそうになりながら、近寄り、死なないでと叫んでいた。
救急車のサイレンがこれ程力強く感じたことはなかった。

救急車に乗り込み、病院の廊下で、祈るような思いで待った。
小森に連絡をと思ったのはかなり経ってであった。