窓の外を見ると若葉に青葉が重なり、どこもかしこも青い。 奈良の山々を思い出した。 窓に寄ると、 小森と沙希がぴったり寄り添い、あれでよく歩けると思った。 櫻子と相沢もあんな感じであったのだろうか。 沙希の服は昨日のままであった。 初めて櫻子が相沢の所に泊まった時の事を思い出した。 化粧をしない若々しい ー櫻子― 漸く回りが見えるようになっていた。 麻奈の言う進歩であった。 昨晩の桜を観に行ったのが良かったのだろうか。 こうして忘れたくないことも風化して行くのだろうか ―櫻子―