櫻子とよく二人で料理をした事を思い出していた。
「又彼女を思い出していたでしょう。きっと料理が上手な人であった」
「懐石を作る」
「まさか何歳なの」
櫻子はデザートまで作った。
麻奈が料理上手でなかったことが、
却ってからかいの種になり楽しい時になった。
携帯が鳴っているのに気がついて、
寝室に行き、ドアを開けたままにして電話にでた。
麻奈が見ているのに気がついたが、そのままにした。
櫻子の薄手のガウンがベッドに掛かっていた。
相沢は引越しの時に、櫻子の物は彼女のスーツケースごと持ってきていた。
他の物は、
スーツケースから出してないが、あれだけは、側において置きたかった。
