桜ちる


二人は回転寿司で夕飯を済ませ
気持ち良く信二が払った。
櫻子が払うと言うとそんなに食べて無いのにと言った。
夙川の同じアパートへ帰った。

夙川は静かな町であった。
神戸には高級住宅街が何箇所かあるが
櫻子は実家がある六甲より好きであった。
川を挟んで両側に桜並木になっていた。
櫻子が引っ越してきたときは
余り花見の客も居なかったが最近は多くなった。
それでも芦屋川程でない。

もう直ぐ、桜の季節であり、仲間が居なくなった季節でもあった。

櫻子の住んでいるアパートの三階に
信二の部屋があり、五階に櫻子の部屋がある。