桜ちる


小森は沙希と顔を見合わせて安堵の表情を浮かべた。

「寿司でも頼もう。電話してくれ」

それからは、
沙希の明るい声と、小森と沙希の小競り合を楽しんだ。

二人は相沢に心を残して帰った。

小森は相沢の寂しさは、
尊敬を受け、信頼されても友人がいないことと
親族の叔父も従兄妹も相沢を煙たく思って、
心を許して付き合う気がないことにもあり、
多分天涯孤独に近い心境にあると思った。