「安川覚えてますか」 「ああ。新幹線で一緒のところを見られていたようだ」 「去年石井検事が神戸に転勤してきて、かなり警視監の事を聞いていたそうですよ。一年で転勤なんて可笑しいですね。追いかけて戻ってきたのではないですか」 「悪い噂を聞いたんだ。あの時は遅刻、早退、有休と余り仕事に熱が入らず、妹を捜しに行って、櫻子ばかり追いかけていたからな」 「検事が驚いていたそうですよ。彼女は昨日も警視監を捜してましたよ」 「ああ、夜桜を観に行った」 「本当ですか」