土曜日の朝から 小森は沙希を連れて相沢を訪ねてきた。 小森は相変わらず相沢の世話をした。 珈琲を淹れたり、窓を開けたり、その当たりを片付けた。 小森と相沢は同じ棟ではないが、紀尾井町の官舎に住んでいた。 「櫻子さんの事を聞かせてください」 小森は頭を掻いていた。 神戸を旅行したいとの沙希の願いで、 小森が神戸で借りていた、櫻子のアパートに泊まった。 小森は時々使っていると聞いていたが、 先週は、沙希を連れて行ったようだ。