桜ちる


「映画は観てきたのだろ。すでにデートの半分は終わっている」

相沢の言葉に頷き、躊躇いを見せながら附いて来た。

麻奈に好かれていることは解っていた。
部屋に入ると、いきなり抱き寄せた。
コートもバッグも入り口近くで捨て、
ベッドまで麻奈を抱き上げて運んだ。
麻奈はベッドに投げ出すように置かれて、
硬い相沢の体が覆い被さり、唇が重なった。
相沢に勝気な麻奈を組み伏せる快感が確かにあった。