桜ちる


椅子からずるずると相沢が滑り落ちた。
小森は近寄り立ち上がらせ、ベッドに運んだ。
そこかしこに女性の物があった。
相沢はベッドにうつ伏せになり

ー櫻子―
と呟き眠った。

小森は帰りたくっても鍵が心配で残った。
缶を片付け、瓶を纏めて掃除をした。
冷蔵庫には何もなかった。
食卓に櫻子の筆跡の手紙があった。
横にあるペンケースに見覚えがあった。