桜ちる


インターホンを押すと、
暫らくして出てきた相沢は、
髭も剃らずに、
酒の匂いをさせて、
目も虚ろであった。
何も言わずに部屋に引き返したので、小森は附いて行った。
玄関を入って、
応接セットが置かれた部屋から食卓が見える、
どこもかしこも、
ビール缶が転がり、
ウイスキィーの空瓶が何本も卓上にあった。