桜ちる


沙希は週刊誌の記者であった。
元の妻と離婚後も、
時々相沢の行き帰りを待ち伏せ、情報収集に余念が無かった。
小森と沙希は長年の友人のような口を利いていた。

「こいつに言ってやって、私が三歳上だって」

「いい加減にしろ、お前が大人になれよ」

「何だか知らないが、楽しそうだな」

小森は良い相手に巡りあった。
沙希は気が強いが、心があった。