桜ちる


「もう時間が無いわ。お別れのときよ。
相沢さんが昌子を捜しに来たとき、私たちは急いだの。
宏は、彼は私たちに同情して主に昌子にだけど。
手伝ってくれた。私は彼にアメリカに行くように言ったの。
彼は手助けをしただけで何もしていない。
私達も後から行くことになっていた。
でも違うところに行くことにしたのよ。
私は相沢兄妹から愛された。
宏がアメリカで三年間暮せるだけのことはしたわ。
捜さないでもいずれ帰ってくる。
でも彼を罰せられない。
アメリカに発ったのは三日前よ。
充分日本にいたのよ。時効よ。彼の罪は」