桜ちる


引き返せないのだ。

「いつも信二は私を大切にしてくれた。どれだけ嬉しかったか。 
 でも出来ないと思った。男女の関係になれない」

木元敬は始めての男は忘れられないだろうと、
櫻子の電話に出て言った。
やはりあの時の犯人は木元だった。
呼び出すのは簡単であった。実行は昌子であった。
櫻子にアリバイを作り昌子が実行した。