桜ちる


信二は櫻子に近寄り抱きしめた。
今まで手も握ったこともなかった。

「ごめんなさい。だから貴方の気持ちを知りながら、
 答えられなかった」

「あの二人はどこに隠れていたんだ」

「最初は私のアパートよ。それから昌子の実家」

「上に居たんだ。それに僕達の聞き込みの時にあの村にいた」

「そうよ、あれ程安全な場所はないわ」