僕は嬉しくってたまらない。

しかし 身体は ここにいたいみたいだ。

なんて言ったって、このおなかの中は、

暖かく 気持ちがいいからね。

身体は今から 細い道を通らなければならない。

身体「あそこは暗くて怖い。

やっぱり通らないと駄目?」

僕は言った。

「大丈夫だよ。僕がついてる」

それからが大変だった。

身体は何時間もかけて その細い道を進んだ。

身体がやっと道を抜けた。

その時、身体が「おぎゃあ、おぎゃあ」って泣いた。

僕は 君達が言う家の大きさくらいあるんだ。

僕は 身体に入らなければならなかった。

僕が窮屈な身体に入った時、身体が「おぎゃあ」

って泣いたんだよ。