何で私は消えてしまったのか。

正直わたしも最初わかんなかった。

気がつかなかったの。

いつの間にか私は彼に自分の力を与えていたってこと。

『生きてほしい』という気持ちがこんな結果になるなんて。

でも…最期に彼に抱きしめてもらえた。

それが心地よかった。




「行こうか。137号」

「はい、マスター」

籠の中で私は応えた。

肉体を失った私は今この籠の中でしか生きていけない

そして私はこれから…裁かれる

だって私は罪を犯してしまったわ

だから罪を犯した死神に正しい罰を