限られた永遠の物語



心臓が激しくなった

急に泣きたくなった。この気持ちは一体何?

「私は死神よ」

私はポツンと呟くと差し出された花に触れた。

触れた所から一気に花は茶色と化していく

「……っ!」

驚く瞬をよそに私は淡々と呟く

「触れるもの全てを枯らしてしまう。それが私なの」


私はそういうとその場から走り出した

心臓…うるさい…こんなもの…

「いらない…」

私は死神。

触れるものすべてを枯らしてしまう不吉な象徴


怖いものなんてなにもない。
怖いもの全て私が枯らしてみせる
そう思ってた。