「あいつ今日歯医者らしいぞ」





「んじゃ帰ろー」







こうして俺らは帰った







そして次の日






これが俗にいう4・29事件の始まりだった








「おいメガネ アネハは?」





「え?あたし同じクラスだけどアネハの方が早く教室出たよ?」





「うーん せめて叶わぬ恋の元気付けでもしてやろうかと思ったのに」





「あれ?昇降口にいるのアネハじゃないの?」






「げっホントだ あいつ部活バックれるつもりかよ」





「とりあえず詩織はアレだから俺とメガネで呼びに行こう」





二人で昇降口に走る






「おいアネハ」







シカト




「ねぇってば」













「なんだよまどか」






は?俺にシカトブッこいて何こいつ







「なんで部活こないの?詩織が心配してるよ」






「ふっ 詩織は俺の心配なんかしないよ」






ふっ て







「あれ?つーかなんでお前メガネじゃねぇの?コンタクトにしたのか?」










「は?おめーには関係ねぇだろ」









プッチーン






「おい根暗建築詐欺師 詫びんならあと五秒以内だぞ?」