今にもくっつきそうな
瞼を必死に開いて
バスを降りる。

あれやこれやと
人の姿を見ては
ぐちぐちと
いってくる奴らを
無視して先へ進む。


シンと静まる長い廊下

近付く度に嫌でも
聞こえてくる
甲高い笑い声。


「おっはよー♪」

「あっ!!!おはよん♪」


「ね~、昨日のテレビ
見た~?」



「……………」


私は無言で
自分の席へ行くと
机に顔を疼くめ、
静かに瞼を閉じた。