彼氏の余命を知ってる彼女。



「あ、今日の昼休み、図書室行ってくるね」


「図書室?珍しいね」


アズキは顔をキョトンとさせながら言った。



「ちょっと調べ物したくて」


この学校の図書室は、市内の図書館に負けないくらい大規模で、一般の人も訪れる程環境が良い。


パソコンやタブレット機器などもあり、唯一学校の誇れる場所。


入学して、授業以外では訪れた事がないため、アズキが目をまん丸く開けて首を傾げている。


私は即座に弁当を食べ終え、アズキに『ごめんね』と言い図書室へ向かった。