彼氏の余命を知ってる彼女。



「いや、今は君に話があるからここに降りて来た」


まさかの回答に唖然としてしまう。


「私に…?」


「あぁ。昨日、夢の中で君に彼氏の余命の事を言った。その事を誰かに公言してはいけない」


鋭い瞳で私の目を見ながら死神はそう呟く。


私は生唾を飲み、一呼吸して口を開いた。


「公言してはいけないって…、誰にも言ってはいけないって事ですよね…。どうして…ですか…」


その回答が怖いくせに、聞いてしまう自分の性格に嫌気がさす。


「誰かに公言した瞬間──…


公言された者はデス・クロック関係なくその場で死す──」