数分泣き続けて落ち着きを取り戻すと、お母さんがクスッと小さく笑う。 「…どうしたの?」 「いや、親子二代、あの無の世界へ行って、同じ死神に出逢うなんて、偶然って凄いなと思ったのよ」 「あはは、確かに」 ──それと、大切な人に命を守ってもらった事も。