携帯から突然、声がした。
それは、間違える事のない愛しい人、ヒカルの声。
それを聞いた瞬間に涙腺が一気に緩み、涙が溢れ出した。
この携帯のアプリは、声を録音する用のアプリだとすぐに理解する。
私がヒカルの名前を呼ぼうと口を開くと、先に録音されていた携帯のスピーカーからヒカルの声が流れた。
『…ヒナ、ヒナがこれを聞いている時、俺はこの世に居ないんだよね。寂しいな…。ヒナの隣に俺が居ない事実が。
ヒナは誰かから、俺の事態を聞かされて、絶対に受け入れてないと思うから、俺から言っておく。
俺が死んだ事実を受け止めて』
まるで私の行動を丸わかりしているような口調でヒカルは力強く言い放った。

