彼氏の余命を知ってる彼女。



床に倒れこんでいる私を見て、お母さんは私の耳元で、


「…とりあえずお母さんは病院に向かうわ。…ヒナは落ち着いたらタクシーで来なさい…」


と言い残し、私の部屋を後にした。


自分の部屋に一人残された私。


何もかもが信じられなくて、自分の感情が抑えられない。


「どうして!!?ヒカルの余命はまだ残っていたのに!!どうしてヒカルが死ななければならないの!!」


私は発狂しながら立ち上がり、部屋を出ようとした時──、


ゴトン。


何かを蹴ってしまい、その何かが壁に当たって鈍い音を発した。