彼氏の余命を知ってる彼女。



ヒカルの顔を見た瞬間、安心したのか私の意識はそこで途切れてしまった。


────……
──……


「ヒナ」


「…ヒカル?」


さっきまで教室に居たはずが、私は外に立っていた。


その数メートル先にヒカルの姿がある。


「なんでそんな所にいるの?」


ザワザワと風の音が鳴る中、私はヒカルへ歩み寄ろうとするが、ヒカルはそれと反対に歩き出す。