私は驚きながらまた死神の方へ体を向き直す。 「なんです、か?」 まさか引きとめられるとは思わなく、私は表情がキョトンとしてしまう。 「…確かにこのデス・ブックに書かれたスギヤヒカルの死因は“病”だ。だが、それが本当の死因ではない場合がある」 「どういう…事ですか…?」 聞き捨てられない発言に耳を疑う。