彼氏の余命を知ってる彼女。



──もし、事故で死ぬならば、その日は絶対にヒカルを部屋から一歩も出さない。


──もし、病気で死ぬならば、病院へ行かせる。


最低限のことをする事が出来るんだ──。


死神がその答えを言うのを待つ。


死神が口が開くまで、自分の心臓が破裂してしまうのではないか、というくらい跳ねている。


「それは──」


そして死神がその問いに答えた──。