彼氏の余命を知ってる彼女。



そうだった…。


死神が言っていた。


『一人ひとり針が動く日程は違うが、このスギヤヒカルの時計は、一分を日にちに例えると十日間だ』 と。


…この二日間、ヒカルを助ける事で頭がいっぱいで寿命が後何日かだなんて考えていなかった。


ヒカルと居る時は、ヒカルの頭上を見ないようにしているし…。


「…っ」


溢れ出そうとしている涙を堪え、そっとヒカルのデス・クロックに触れると、真横から視線が感じた。