彼氏の余命を知ってる彼女。



真っ直ぐヒカル家に泊まりに行くことになり、私はお母さんに連絡し、帰り道の本屋にも寄り、ヒカル家に着いた。


周りの家よりも遥かに大きいヒカルの家。


ヒカルは門を開けて、玄関のドアを開ける。それに私は後ろから着いて行く。


「ただいま」


「お邪魔します」


私達がそう呟くと、リビングからパタパタとスリッパを引きずる音が聞こえてきて、その人物がリビングのドアから姿を現した。


「おかえりなさいー!あらー、ヒナちゃーん!お久しぶりねぇ、元気にしてたー?」


ボブヘアーでスタイル抜群の女性、ヒカルママが笑顔でそう言った。


すごく綺麗な人だが、テンションの高さはそれ以上にすごい。


でも、そんなヒカルママが私はすごく好き。