彼氏の余命を知ってる彼女。



遊びに行ったことは数え切れないほどあるが、泊まることは初めて。


そんなことを聞く私にヒカルはきっと不思議に思っているだろう。


ヒカルの顔を見ずに返答を待っていると、


「…うん、いいよ?母ちゃんも喜ぶし」


平然とした態度で即答した。


「本当?」


「うん。このまま真っ直ぐ来る?」


ヒカルの提案に、私はお言葉に甘えて頷いた。