彼氏の余命を知ってる彼女。



そう思うと、止めずにはいられなかった。


いつも心優しいヒカルが、気持ちを伝えてくれた人にこんなキツイなんて、ヒカルの評判が悪くなるだけだよ。


ヒカルのような人が悪者扱いされるのは、彼女としてではなく、一人の人間として嫌だ。


「ヒカ…っ」


「…先輩は覚えていないかもしれませんが、昔、先輩に助けられた事があるんです!私…。その時の姿に感動して好きになりました…っ!」


弁解をしようと立ち上がった私だが、一年生の子が私よりも先に口を開いて叫んだ。


彼女の言葉を聞いて、私も驚いたが、ヒカルも驚いて目をパチクリさせている。