どれだけ走ったのだろう。 聖原学園の広すぎる中庭に圧倒されつつも、入学式に遅れてしまいそうで焦っていた。 「えっと…確か、ここを曲がって…」 後ずさりするみたいに歩いていると 丁度木の下あたりで ムニュ なんだか柔らかい感触のものを踏んでいて、踏んだと同時に 「いって…」 眠そうなけだるそうな声が聞こえてきた。