男の子を押しのけて走って教室に向かった


「柚香!もう!!いっつもお昼いなくなっちゃうんだから~」


教室に入ると奈美が声をかけてくる


「ごめん・・・」


奈美は私が肩で息をしているのに気づいたらしい


「どうしたの?」


「ちょっと変な男の子にあってさ」


「なになに!?どんな子??」


奈美が興味深々な感じで聞いてくる


「んー・・・結構かっこよかったとは思うよ?変な子だったけど・・・」


「おぉ!うちの学校だよね!?何年!?」


奈美はとにかくかっこいい子に目がない


「わかんない」


「えー!ネクタイ見なかったの!?」


あ・・・忘れてた


「すっかり忘れてた・・・」


「もう!柚香ったら相変わらずなんだから!」


なんて話をしてたらチャイムが鳴った


「柚香!明日こそは一緒にお昼食べようね!」


と言い、奈美は自分の席に戻っていった


午後の授業は全く頭に入らなかった


あの男の子はなんだったんだろう


気がつくと授業が全部終わっていた


帰ろうと思って荷物をまとめていると