小さな光

「ゆかぁー!おっはよー!」

「奈美・・・おはよ」

今日みたいな気分のときは無駄にテンションの高い奈美にいイライラする。

「あっれー?どうした?元気ないね?」

そういって顔を覗き込んできた。

「柚香!?どうしたの!?目腫れてんじゃん!?」

反射的に手で目を覆う。

「何!?柚香どうしたの!?話し聞くよ!?なにあったの!?」

「なんでもない。大丈夫」

「なんでもなくないでしょ!!親友でしょ!話してよ!」

「ほんと大丈夫だから・・・」

さすがに夢見て泣いてたなんて恥ずかしくていえない。

「いいから!今から屋上いこう!!」

「しつこい!ほんとに大丈夫だからほうっておいて!!」

思わず怒鳴って逃げてしまった・・・。

「ゆかっ!!」

後ろから奈美の声が聞こえたけど気にせず走る。

周りから注目されてるのも気にせずとりあえず屋上に逃げた。

「どうしよう・・・怒鳴っちゃった・・・」

罪悪感からか涙が出てきた。

謝らなきゃ・・・授業もそろそろ始まる。

そう思うと教室に行くのが憂鬱で仕方ない。

しばらくぼーっと考えていたらチャイムが鳴った。

なおさら教室に戻りにくくなってしまったので1限だけサボることにした。

突然屋上のドアが開いた。

先生が来たかと思って身構えたがドアから出てきたのは