斗真の部屋だけで、多分我が家の部屋数と同じ広さがあると思う。




で、何処で着物を脱げばいいんだろ?




斗真を見ると、後ろを指差す。




そのドアを開けると、回りが鏡で覆われてる寝室だった。




あぁなるほど鏡があるから、ここで着替えろと言う訳ね。




たけど壁一面が鏡だなんて、どれだけナルシストなんだよ。




着物を脱ごうとしたが、帯に手が届かない。




帯をどうやってとればいいのかも分からない。




暫く鏡の前で、必死になるもびくともしない。




痺れをきらした斗真が部屋に入って来た。




「なにしてんの?明日美まさか、帯がほどけないのか?」




私が頷くと、斗真は帯をスルスルとほどいた。




かなり慣れてる感じに、腹が立つ。




ちょっと待ちなさいよ。




斗真は着物まで脱がしていて、長襦袢の中は下着だ。




その長襦袢の紐に斗真が手をかけた。




スルスルと長襦袢が落ちる。




何をする気、あわてて私はかがんだ。




斗真のバカチン野郎!




絶対この状態を楽しんでる。




面白くない。