無理矢理車に押し込まれ、着いた先は斗真の家でバカでかいお屋敷だった。




噂には聞いてたけど、こんなに大きいとは思わなかった。




玄関なんて、うちのより10倍は広い。




メイドさん超可愛い。




思わず握手を求めると、斗真にその手を叩かれた。




斗真の後を続いて歩く、どんだけ歩けばいいの?




部屋数はいくつ?




もた、もた、してたら斗真を見失った。




嘘、斗真がいない。




斗真何処?




走り出すと誰かにぶつかる。




「廊下を走るな。」




ごめんなさい。




こんな広い家はやだ、絶対住めない。




「早く来ないと飯くえないぞ。」




分かりました。




慌てて斗真の部屋に行くと、着物を脱いで服に着替えろと、紙袋を渡された。




これに着替えろと言う事だよね。




で、何処で着替えたらいいんだろ。




斗真がいたら、着替えられないけど。