いくら何でも女子トイレには、入って来れないはず。



なのに斗真は女子トイレまで追いかけて来た。




「おい、明日美いるんだろ。逃げ足だけは相変わらず早いし、頼むから俺の話を最後まで聞いてくれよ。でないと俺仕事が手につかない。」




そんなの知らない、斗真が悪いんだよ。




斗真とまともな話なんか出来ない。




「そのままでいいから聞いてほしい。俺は今まで女にだらしなくて、秘書にも手だしたり、真辺とも寝た。たけど今はその生活を止めた。」




もう聞きたくない。嫌だ、嫌だ!




斗真もう何も話さなくていいから、お願い黙って!




「頼むから明日美顔を見せて、お願いだから20年前のこともまだ謝ってない。」



20年前の事なんてもういい、みんな忘れたいのに、何で斗真は邪魔するのよ!




負けない、逃げるの止める。




「おい止めろ!」




トイレのドアを開けると、真辺さんとキスをしてる斗真がいた。




私に謝りたいですって、元サヤに収まった癖に。




人をバカにするのもいい加減にして!