佑真君はポロポロ涙を流して、ママは悪くないから叩かないでと母親を庇った。



虐待されても佑真君にとって、たった一人の母親なんだものね。




高藤さんも困っている。




佑真君には両親が必要だと思うが、高藤さんは美咲さんとやり直す事は無理だとはっきり言った。




佑真君を認知し養育費を払う事を提案してみると。




住む家も用意してくれる事と、この店で働けば暮らしに困らない給料を払うと言った。




後は美咲さんの問題だけだ。




「美咲さんにお願いがあります。佑真君を小学校へ通わせる事、虐待は絶対しないと約束してくれませんか。」




高藤さんが又美咲さんを殴った。




「美咲さんを叩いても何も解決しないですよ。佑真君が怯えています。高藤さんは佑真君の父親なんです。高藤さんが美咲を殴るから、美咲さんも佑真君に暴力を振るうんですよ。」




佑真君には両親の愛情が必要なのに。




たとえ両親が一緒に暮らせなくても、愛情のかけ方があると思う。




佑真君を愛してあげてほしい。




怯えて泣いてる佑真君を抱き締めた。



まだ、10才の佑真君がこの先どうしたら
、幸せになれるのか、真剣に考えてほしい。