30才の初恋

斗真好みの白無垢を着せられた。




斗真の羽織袴姿も超似合ってる。




「明日美、惚れ直したろ。」



うん、素敵だけど言ってやんない。




「明日美はやっぱ着物が似合うな。可愛い過ぎる。」




可愛いって言うけど、綿帽子で顔が見えてないのに。




「明日美は真っ白なまま俺の嫁になるんだ。」




斗真以外の人と、絶対結婚はしたくなかった。




私の夢は斗真のお嫁さんになる事。




斗真と幸せになりたいと、ずっと願い続けたのだから。




一生涯絶対離れないと神の前で、二人で誓った。




斗真が全て手配してくれて、多くの人が披露宴に来てくれたのだ。




友達がいない私は披露宴に呼ぶ人もいない。




30年も生きて来て友達一人もいないだなんて、本当に寂しい過ぎる。




斗真の友達が多い事に圧倒された。




羨ましい。