車が止まった先は、芸能人が結婚式挙げたりする超豪華なホテルだった。




誰か知り合いの人が結婚するの。




わ、わ、私ウェディングドレス着てたんだった。




斗真は私を担いだままホテル内に入って行く。




「加納、準備は万全か?」




「はい、皆さん社長のお越しをお待ちです。明日美さんを無事にお連れ出来本当に良かったですね。」




「本当に手のかかる奴。まぁそれだからよけいに燃えるけどな。」




うん、今加納さん、斗真の事社長とか呼びました?



「斗真、社長になったの?」



「あぁ。」




「いつ?」




「今日。」




今日?




ちょっと待って、何処で、私をここにに連れて来たの。




ちょっと、嫌、かなりヤナ予感がするけど。




「斗真、下ろして!」




「駄目だ、下ろしたら明日美は直ぐ逃げる。」




逃げないから下ろして、だが斗真は私を担いだまま、ズンズン歩き続ける。




下ろさないと暴れてやるんだからね!




コラ斗真下ろせ!



お願いだから、下ろして下さい。