眉間にシワよってるぞって笑う斗真に腹がたった。



「あぁ分かった、今行く。」



そのままホテルの中にあるレストランに向かうと、金山さんと麻生さんがいた。



麻生さんが泣いていた。




問題は解決したのだろうか。




「斗真、七瀬が迷惑かけて悪かった。明日美さんにも大変失礼な事をして、申し訳なかった。」




「いえ、私は大丈夫です。斗真の女関係には慣れてますから。」




斗真が慌てる姿が面白かった。



「やはり、斗真には明日美さんがお似合いだ。明日美さん斗真をよろしくお願いします。」




「はい、任せて下さい。私が根性叩き直してみせますから。」




「なんなのよ、この女、バカバカしくてやってられないわ。斗真安心してもう迫ったりしないから、金山とはやり直せそうもないけど、私の一番の理解者になってくれた。」




一度壊れた関係は、元には戻れないんだね。




離れたら気持ちも離れてしまうのかも知れない。




この先何があっても、斗真と一緒にいようと決めた。



離れたら、きっと気持ちも離れてしまう。



だから、ずっと一緒にいようと心に誓った。



大丈夫、絶対大丈夫のはずだから。