彼女の名前は麻生七瀬、私と同じ30才。




でもかなり見た目が大人の女性って感じがする。




「斗真がずっと好きだった女が、まさかこんな女とは思わなかった。」




又、又、見た目から入るんですか。




そうです。私はチビでブスで、デブではありませんがスタイルも顔も今一ですが、それがなにか!




誰にも迷惑はかけてないつもりだ。



私にどうしろと言うのか。




「ねぇ、斗真を私に返してくれないかな。私斗真子供をおろした事があるの。言ってる意味分かるわよね?」




多分そんな事だろうと思った。




「麻生さん、斗真は物ではありませんから、返すとかはおかしいと思います。それにそのようなお話を聞いても、私はどうする事も出来ません。」




麻生さんが椅子から立ち上がり、私を睨みつけた。




「なんなのその態度、あんたも斗真に捨てられるに決まってる。自分だけだ愛されてるとでも思ってるつもり!」




コップに入った水をかけられた。




麻生さんが殴ろうとして振り上げた手を、斗真が掴んだ。



遅いよ、斗真。



まぁ、殴られずにすんだけどね。



でも、斗真心が痛いです。