斗真に拉致され、部屋に連れていかれた。




「もう逃がさないからな。」



別に逃げてなんかいない。斗真が、私の嫌がるような事ばかりするからだ。




もう出勤時間だ。金山さんが迎えに来てくれて、本当に助かった。




これからは秘書として斗真を、嫌、副社長を支えるつもりだ。



「明日美、スカート短か過ぎだろ。」




ちょっと引っ張らないでよ。あ、破けた。




「悪い、明日美、金山何処か服屋に寄ってくれ。」



「斗真、高い服はいらないから、私がいつも行くお店でお願いします。」




ちょっと、斗真、何着もいらないてば。




「そのスーツに合う靴とバックも頼む。」




「明日美、気にするな。おまえは俺の妻になる女なんだから。」




何も出来ない私が、このまま妻になれる気がしません。




このままじゃ、嫌だ。




斗真に、似合う女になりたい。




鏡に写る自分を見て、もっと女を磨きたいと思った。