「ちょっとあんた、いい気になるんじゃないわよ。愛してたって何?愛は永久に覚めたりしない。」




もうやだ、苦しい。




「愛は、愛は、「バッかじゃないの。愛だけて生きていける?お金が全てよ。お金があれば何でも手に入るわ。」




違うよ真辺さん、お金で手に入れた愛は偽物だ。



どんなに貧しくても、二人で寄り添っていれば暖かな気持ちになる。




幸せな気持ちにもなる。




愛する人がいるだけで、幸せなんだ。




愛する人とずっと一緒にいることの他に、何を求めたりするの。




「明日美、もういいからもう何も言うな。明日美の気持ちは俺が一番分かってる。」




「斗真とあなたはどんな関係なの?まさか斗真がずっと好きだった女。」




斗真がずっと好きだった女って、誰?




斗真にそんな女がいたの。



「明日美、おまえ又よからぬ妄想するんじゃねぇぞ。」




うぃ、よからぬ妄想?




して悪いか!




こうなったら、斗真に絡んでやる。



う、気持ち悪い。



吐きそう。