副社長には私の他に二人の秘書がいた。




だったら、私は必要ないんじゃないかと思う。




「明日美、ベンツの代償の代わりに俺から逃げるのは許さない。」




そんなぁ、この時代に身売り?




金山秘書は、斗真とは大学の時の同期で弁護士の資格を持っているて、優秀な人らしい。




どう見てもやくざだけど。




結局斗真から逃げられないようになっていのだ。




夕食に拉致され、ホテルグランピアに来ていた。




「明日美、拗ねるなよ。おまえの好物ばかり用意させた。」




だってやだ、ベンツの代償に縛りつけらるなんて、私が悪いのは確かだけど、納得いかない。




「俺は明日美といたいだけ。その為にはどんな手でも使う。」




斗真は、こんな私の何処がいいんだろ。




斗真の回りには、いい女が沢山いる。




なんで、私に執着するのかが分からない。




自分に自信が持てない。



斗真に似合う女にはなれないよ。



斗真の隣にいるのが、辛い。



努力って、どうするのか、忘れてしまった。